あなたの今使っている松脂は、何年ものですか?
いつも使っている松脂に「あれ?なんかおかしいな」と感じたことはありませんか?
この記事では私が経験した松脂の劣化についてご紹介します。
松脂の異臭
数年前にコルスタインのソフトを買いました。
去年から、松脂をつけるとなんか臭うなと思っていました。
松脂の臭いをかいでみると、とても臭い。。。
こんな臭いだったかなと、使い続けていました。
しかし、弾き心地もなんかチリチリしたノイズが入っているような気がして、つけ過ぎかなと思い、逆につけないと引っかからないし。
松脂の成分
松脂について調べていると、コントラバスの松脂には、ヴァイオリンの松脂とは違い、混ぜ物がしてあるらしい。
「弦楽器の山本」さんのサイトに、
コントラバス用の松脂は精製の際、鉱物油やパラフィンオイルなどを混ぜ、引っかかりがよくレスポンスの良いように作られています。
と書かれてありました。
「佐々木ヴァイオリン製作工房」さんのサイトでも、
松ヤニの主成分は、松の単純な樹脂に柔軟剤(酸化しない油。例えばひまし油など)を加えただけの原始的なものです。
と書かれてありました。
さらに、
松ヤニを長く使っていると、次第に柔軟剤が蒸発してしまいます(もろくなります)。
これは古い松ヤニが砕けやすくなる事からも分かっていただけると思います。
このような状態の時、他の新しい松ヤニを試したときに、「そっちの方が良い松ヤニ」と思ってしまうこともよくあるのです。
すなわち、製品差よりも、製品の劣化による性能差だったりするわけです。
とも書かれてあり、これは自分の松脂も劣化しているのかも?
さらに、混ぜこまれている鉱物油や松脂自体が酸化して臭っているのかも。
ということで、新しいコルスタインのソフトを購入してみました。
新しい松脂
新しい松脂が届きました。
次の写真が新しい松脂です。
次の写真が古い松脂。
まず、見た目の比較。
松脂の色はそんなに変わっているようには見えません。
同じコルスタインのソフトなので、当然といえば当然です。
次に匂いをかいで見ることに。
新しい松脂は、全然臭くありません。
古い松脂は、やっぱりものすごく臭い。。。
松脂の構成物質がまったく変わったとも思えないので、やはり、何かが変質しているようです。
新しい松脂を毛に塗って弾いてみると、チリチリといったノイズも出ません。
しっかり弦が毛にかかった感覚が指に伝わってきます。
やはり、「佐々木ヴァイオリン製作工房」さんのサイトに書かれていた、「製品の劣化による性能差」のようです。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では私が経験した松脂の劣化についてご紹介しました。
松脂に賞味期限はあると思います。
今まであまり、松脂の劣化について考えてきませんでしたが、今後は、定期的に松脂の買い替えをしてみようと思います。
あなたがいつも使っている松脂に「あれ?なんかおかしいな」と感じたら、製品の劣化を疑ってみてください。
もやもやしてた不満が解消されるかもしれません!